2010年9月30日木曜日

SR400 ストリートカスタム




そろそろ納車なので明細をupします






































































































1992 SR400s Miyabi Maroom


・F/R Dunlop K70 4.00
・Peyton Place F/Fender
・WM ウェリントン ライトステー
・メーカー不明 アップハンドル
・テーパーローラーベアリング加工
・電装プレート加工
・バッテリーレス コンデンサー
・K&N パワーフィルター
・ダンストールレプリカサイレンサー
・K&H KABORATORY
・CB72タイプウィンカー
・納車整備等



今回はこんな感じでまとめてみました
オーナー様はカスタム意欲が大変御有りで
今後もカスタムしていくそうです
楽しみですね^^



今後、沢山乗ればよりイメージが具体化されるのではないか?とも思います


低走行、フル整備車両なので通勤からツーリングまで
幅広く楽しめますょ^^

今後も宜しくお願いします

2010年9月29日水曜日

CVキャブセッティング

ふらりと行って参りました

関東地方は夕刻からしとしと雨も上がり
月が高くなり始めた頃に路面も乾き始めました

今夜はMiyabi Maroom のキャブセッティングの続きです

スロージェットは欲しい番手だけが無く
アイドリングを少しだけ高めにしての試乗となりました

メインジェットは前回より10番上げるとカブるので
それより5番下げたところ
red zone 手前までスムースに上がる様になりました^^
















この気持ちのいい夜
気持ちよく回るエンジンで
R357湾岸エリアを流し帰路


SR400s Miyabi Maroom
本日までの試乗距離131㎞


明日29日だけは全国的に晴れ模様^^
夜に軽く流しに行きたい方が居ましたら
御連絡御待ちしております^^ノ

2010年9月26日日曜日

土曜日の風景















某内燃機加工屋さんにて修行です
許可を取るタイミングがなかったので詳しい内容は伏せておきますね

毎週この様な内燃機加工や機械加工を勉強させて戴いております

今回はこれ フライス加工
筋肉質の大人がやっと持てる様な鉄の固まりからのスタートです
因に二人掛かりで運びました(笑)

初めの写真は撮り忘れてて無いのが残念です
黒皮の無垢材を切断機で切り落とし
切削面研し精度の出た長方形にしていきます

その後、巨大なドリルで穴あけし
直径2mmづつのギリギリボーリング加工をします
この時点で2個のペール缶は切り子の山です

そして、余りにも重いので画像の様に強度に関係なく
余分な部分を切削面研(軽量化)していきます















この時点で半日以上を費やしました















裏側も軽量化していきます















大量の切削油と切り子との戦いです

この後はバッテリー切れの為画像は有りませんが(笑)
エンドミルを使い全ての穴を繋げ仕上げました



これが何なのかは御想像に御任せします


2010年9月24日金曜日

納車整備 その2















続きましてリア廻りの整備を始めます

サクサクっとバラしたいトコロですが
そうも行かないのがSRのスウィングアームです

特に初期型のSRは要注意です
初期型はスウィングアームシャフトに
ニップルのネジ山が切ってない為
バラさないとグリースup出来ない構造になっているのと
元々新車の状態からほとんどグリースが入っていない為です
スウィングアームの位置から湿気や
雨水が入りやすいのも原因の一つと考えられます

その為、中のブッシュやシャフトが錆の影響で
ベアリングの破損やスウィングアーム自体の固着を招くのです
当店では特殊工具を2点ほど製作しました
今までこの二つでなんとか抜くことが出来ましたが
最悪スウィングアームを切断して外し交換するなどの処置が取られます

今回は得に注意の初期型なので万全を期して試みます

まずナットを外しインパクトレンチで回転させます















ここで少しでも動けばほぼ抜けます

ん?































意外にも状態が良かったのでプラハンで軽く叩いて抜けましたw
いやぁ〜ラッキー^^















バラして洗浄です
沢山錆び塗れのグリースが出てきました

洗浄後、各部チェック
ベアリング、ブッシュ、シャフトは無事でした^^

ですが今回はブッシュとシャフトを高年式の物と交換し改良を加えます















穴が空いているのが高年式のブッシュです

シャフトから入れたグリースがこの穴から出てきて
スウィングアーム全体にグリースが行く構造に改善されているのです
ストックのかなり程度の良いブッシュがあったので交換しときます




















ここまでやらなくてもいいと自分でも思いますが
スウィングアームを外さないと出来ないので
ステップのラバーもグリースupしておきます
ま〜長く使えます様にっておまじないですね^^




















リアのブレーキピボットも洗浄、グリースup






















洗浄したスウィングアームピボットも
















ピボットのスラストカバーとベアリングも















グリースup















完成したスウィングアーム

これで高年式のシャフトを入れて
フル満タンにグリースupし定期的にグリース交換すれば
4〜5万キロは持つスウィングアームに変わります


フロント廻りと違い症状が解り難いリア廻りなので
Assy交換になる前に一度は整備をお進めします



















続きましてリアドラムブレーキ
洗浄の終わったパーツを組み付けていきます















各部、耐熱グリースを塗り組み付け















リアハブベアリングも異常がないかチェック
問題なければグリースを詰めます















リアショックの受けとダンパーゴムもグリースup















初期型純正TAKASAGOリムがいい感じです^^




本日はここまで






25日(土)は朝から修行に行く為お休みです

2010年9月23日木曜日

納車整備 その1

さて
当店で販売しております車両の納車整備内容を
ここら辺でUPしてきます

初めに外装チェック
















こちらは1982 YAMAHA SR400 Black Gold

当時キャストホイール全盛期にSRユーザーの声に答えて
400限定車として発売されたのがこのモデル

年式の割に状態は良いです
フロントをストロークさせフォークに曲がりなどが無いか
ハンドルストッパーなどにおかしな傷はないかなどをチェック

車でもバイクでも走行距離と各部消耗品を照らし合わせ
大体有っていたらメーターの走行距離は正しいと判断出来ます

外から見えない部分を整備しながら検証していきましょう

まずはフロント廻りからバラして観ましょう

















サクサクっとバラします




















各部分解
フロントフォークのオイルを抜きます
元々バイク屋さんの倉庫に有った車両だけに?
フォークオイルはかなり綺麗でした















オイル類は時間が経つと劣化するので綺麗でも交換します









続いてステムベアリング














古いグリースを拭い洗浄します
爪が引っかかる様でしたらハンドリングのブレに繋がるのでレースも交換です
今回はかなり状態が良いので再利用出来ます
これを上下共チェックし















入っていたボールベアリングを綺麗に並べグリースをこれでもかってほど入れます

SRの場合はオイルインフレームになるので普通のチューブグリースより
耐熱グリースの方が好ましいと思いますので入れます















勿論アンダーブラケット側も





※組付け方法はここで紹介しません
 専門知識の有る方や整備士の方などはお判りだと思いますが
 ハンドリングを大きく左右する場所なので
 素人さんにはお勧め出来ないからです





















オイルを入れます
※純正の柔らかくてカクンカクンするオイルではありません





















各部洗浄、グリースupします















ここも















メーターギアも















綺麗に洗浄して















グリースupしていきます

























初期型SRディスク車のほとんどがダメなキャリパーのピストン
今まで全て虫食いでしたが初めて綺麗なピストンに当たりました^^
ストックの物を手配しておきましたが使わなくてよし!















ブレーキパットもバリ山です

キャリパー内も洗浄、各部専用グリースによって
動きをスムースにしていきます




























初期型の車両になるのでホーンボタンなどのプラスチックパーツが割れていました
たまに有るのでパーツ取りからバラして移植します
因に画像のパーツ取りもクラックが有ったので
違うパーツ取りから移植したので計3つバラしました^^;















右側が初期型のウィンカースイッチになります

作りがシンプルなのが解りますね〜















洗浄、グリースupで完成したスイッチ






























レバー類も一点一点バラし 磨き グリースup















アシスタントのM下さんにワイヤー類のグリースupをお願いしました
良い勉強になるのでアナログ方式を推奨
この手間のかかる作業を一瞬で出来るのは内緒です

※戦場のカメラマンではありません






















出来上がったワイヤーを組み付け
スロットルホルダーにもグリースを入れます



ディスク車両になるのでブレーキフルード(オイル)も交換です
消耗の激しいフルードなので1年での交換か
車検時に必ず交換した方がいいオイルです



この様に綺麗なオイルになります



















外したボルトも一本一本グリースupし
各パーツを組み付けてフロント廻り完成です